ここは鋼の錬金術師の二次小説サイトですので、興味の無い方、また同人等の意味の解らない方は閲覧をご遠慮願います。ぺこり
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2013年03月02日 (土) | Edit |
天使の悪戯



act.01




最悪のタイミングとはこの事を言うのだろう。

晴れて国家錬金術になれて、いよいよこれから自分達の身体を元に戻す旅に出ようと、弟と共に意気揚々と東方司令部にその許可を貰いに来たのだが。
まさか、こんな早朝の訪問で最大の秘密がばれるとは。

しかも、一番厄介で、一番弱みを握られたくない人物に、だ。


「鋼の、君は女の子だったのか。そんな重要な事を、どうして国家錬金術師の試験を受けた時に言わなかったんだ」
半分呆れたようにこめかみに手を当てて溜息を吐く黒髪の男はロイ・マスタング大佐、焔の二つ銘を持つ同じ国家錬金術師であり
自分の後見人でもある男なのだが。
まさか、この男が単身で自分達の泊まっているホテルに訪れて、
自分が胸にさらしを巻いている現場に入ってくるなんて、正直想定外だった。

こうなったら、開き直るか。それとも……機械鎧の右手で頭を殴って忘れさせるか。
よし!後者で行こうと、右手の動きを確かめていた時。
鎧の弟が、出ない溜息を吐きながら、自分の身体を拘束した。
「兄さん。もしかして大佐の頭を殴って記憶を無くしてやろうかなんて、馬鹿な事考えてないよね。大体、シャワールームで着替えれば良いのに、そんな所

で堂々と着替えていた兄さんが迂闊なんだからね!」
「なっ、何を言い出すんだ弟よ!俺がそんな野蛮で単純な事するわけねーだろうが」
「ふーん。兄さんが僕の事を『弟よ』って呼ぶ時は、何時もやましい事がある時だけなんだけど」
「………………」

「成る程ね、沈黙は肯定なりとは良く言ったものだな。アルフォンス君、君とならちゃんと話が出来そうだ。真実を言ってくれ給え。
このままだとお互いに猜疑心ばかりが蓄積されて、協力する事も出来なくなる」
そう提案した来た男に、兄弟はお互いの顔を見合わせるが。
やはり言葉を繋いだのは鎧の弟の方だった。
「そうですね。でも、この真実を言っても、実は誰も証明出来ないんですよ。──────兄さんと僕以外は」
項垂れたような仕草でそう零した鎧の少年に、焔の男は自らの顎に手を当てながら
決心したように頷く。
「では、私がその仲間に加わろう」
「え?」
「君と鋼の以外には証明出来ない真実について、私も加わろうと言ったんだ。私は君達を信用しよう」
胸を張って宣言した男に、金色の錬金術師は軽く下唇を噛んで大きな瞳で上司である男を見上げる。
「マジか?本当に皆にも突拍子も無い事だって言われたんだぞ」
「くどいね君。私のこの焔の陣にかけて。君を信用しよう、鋼の」
発火布の描かれた手袋を翳して言い切った焔の錬金術師に、エルリック兄弟は再度お互いの顔を見詰め合って頷く。
そして、意を決したように自分達だけが持つ最大の秘密を告白したのだった。



こんな感じでの作品ですが、R15位にするつもりです!
コピー本にしないと間に合わないと思うので。
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