ここは鋼の錬金術師の二次小説サイトですので、興味の無い方、また同人等の意味の解らない方は閲覧をご遠慮願います。ぺこり
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2010年12月23日 (木) | Edit |
LINKの9話目と、Infoを更新しています!
冬コミ詳細情報です~
でもって、NANAちゃんの描いたエド君のカードのデザインをUPしますね

一応今回の冬コミは、青バージョン。
年明け大阪インテでは赤バージョンを配布予定。
ご購入の方に、先着順でお配りますので!

さて、では私はこれからまた無料配布作品書きます!
が、明日は出勤なので余り夜更かしできない~


でもって、今日は新刊の女の子お試しです!





ロイ・マスタング33歳。

国軍歴代最年少将軍にして、次期大総統に一番近い椅子に座る男。
先の軍部の一部のクーデターを見事に鎮圧し、イシュヴァール自治区の復興の基礎を短期間で仕上げた男は
今年になってセントラルに戻って来ると、今度は軍部の改革を現大総統から任された。
当初は錬金術と戦争しか知らない根っからの軍人に何が出来るかと揶揄されたのだが、その天才的な頭脳は
政治や経済方面にも優秀な才能を見せ。
今や国会議員や経済界の大物とも深い人脈のパイプを持つようになっていた。

「だが、これも皆君のお陰なんだがね」
そう言って少女のグラスにワインを注いだ男は、黒曜石のような瞳を細めて目の前の美女の姿に見蕩れた。
「俺の?ああ、今日は個室だから『俺』でも良いだろう?誰か来たら、直ぐに上品なしゃべり方にすっから」
そう言いのけた少女は、チラリと周りを見渡すと、注がれたグラスを持ち上げて男と乾杯のセレモニーをした。
男はすっかり大人になった少女を細部まで見詰めて、その完璧とも言える美貌に小さく溜息を吐いた。
「何?今日のドレス似合っていない」
「まさか!その反対だ。余りにも似合い過ぎて、選んだ自分が怖くなったよ」
「……あんたって、相変わらずの自己陶酔型だな。それよか、さっきの話の続き!何が俺のおかげなんだ?」

─────相変わらず容赦無い事だ。

漆黒の男は内心感心しながらも、其処がこの少女の長所でもあるのだと認めていた。
今晩の少女は艶やかな髪をアップにし、ドレスとお揃いの燃える様な赤いバラのコサージュを髪に挿していた。
その髪飾りにもドレスにも無数の真珠が散りばめられて、まるで朝露に濡れた薔薇のような印象になっている。
勿論、ロイはそのようなイメージになるようにドレスもコサージュも用意させたのだが
最初はこのような趣向を全く知らなかったエドワードだったが、その天才的な頭脳はこの分野でも衰える事無く
一度教えた化粧方法、立ち振る舞いに、マナー。それにしゃべり方まで全てマスターしてのけたのだった。
肥沃な土地に水を与え、肥料を与え。そして大輪の華が咲く様を自分は観賞でもするかのように楽しんだ。
そう、そしてその花が完全に開く前に自分はこの花を手折り、そして─────

「降参だ。こんな時、君がただ単に美しいだけの女性ではないと認識させられるよ。つまり、私がセントラルに赴任してから、軍の仕事と平行して議会の事や政治の事まで手を伸ばす事が出来たのは、君と言う有能な影の秘書が居たお陰だと言いたかったんだよ」
「何だよ。勿体付けるから何かと思ったら……別に俺は大した事してねーし。それに、あんたが予め大筋立ててくれていたから俺はその通りに仕事をこなしただけだ」
事も無げにそう言った少女に、漆黒の男はそれが難しいのだと改めて諭す。
「理想と現実は違うよ。それに、予め予定していた計画も、実際に動かしてみたら色々と歪や上手く行かない事も出てくる。だが、君はその間合いや譲歩。時には強引な手法を用いて私の理想の結果を常に出してくれた。正直此処まで君が出来る人間だとは思ってもみなかったよ」
降参だとばかりに万歳をした男に、金髪の少女は少しだけ機嫌を良くしたのかワイングラスを持ち上げて自らに乾杯をする仕草を披露する。
「あんたに其処まで褒められると、何か気色悪い気もするけど。でも、今まで放浪して居た旅で学んだ事も生かされているなら嬉しいよ」
「君は西の国々を周っていたんだね。其処で政治経済も学んだのか」
「ああ、色々と。正直医学方面はアメストリスやシンに敵う国は無かったけど。その代わり政治面では色々と面白いものが学べたんだ。それに科学技術もね」
「そうか……我が国は錬金術の発達に偏って、科学技術の面では南や西の国からも遅れているからな」
「そう言う事。だからこそ、もっと勉強が必要だと思っていたんだけど…………」
「軍資金が尽きたと」
そう言葉を拾った男に、少女も諦めたように溜息を吐いた。
「ああ、まさに軍資金だったんだと認めるよ。国家錬金術師じゃ無くなった俺に収入は無いからな。それに、アルの留学費用も馬鹿にならなかったし」
「シンのリン・ヤオ皇帝は無料で良いと言っていたんだろう?」
「そうなんだけど……アルの奴が、此処で皇帝に頼って甘えると後でとんでも無いものを差し出せと言われそうだから、一旦引き上げるって言ったんだ。しかし、何をリンの奴が要求するんだ?俺達に金は無いってのに…………」
秀麗な眉を顰め、細い顎に手を当てて悩む少女に
漆黒の男はあの元鎧だった弟の聡明さに内心感謝したのだった。
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